こんにちは、占い師の弥々です。
突然ですが、実は2月6日(月)に映画の宣伝・配給を行っている企業様から3月3日(金)公開のアカデミー賞最多ノミネートのハリウッド映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』のマスコミ試写会に招待されたので、GAGA株式会社様の本社試写室に行ってきました!
占い師の私がハリウッド映画のマスコミ試写会に招待された経緯
なぜ占い師の私がハリウッド映画の試写会に招待されたのかと言いますと…
先方いわく「パラレルワールド・タロットを得意とされる弥々様に見て頂き、感想を伺いたい」との事で、招待された次第です。
『パラレルワールド・タロット』というのは、2021年末に私の占い鑑定の世界観を再現して監修致しました占いコンテンツサイト事でして…。
まさか、これが映画の試写会への招待に繋がるとは思っていなかったので、びっくりしました!
『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』略して『エブエブ』を見た感想ですが…
正直に言って、この映画の内容を言葉や文章だけで語ってしまうのは勿体無いです。
実際に劇場で見て「マルチバースを体感」した方が、この映画の興味深さや面白さを理解出来ると思います!
何故なら誰しも一度は…
「もしあの時、あの場所で、あれを選択していたら今とは違った人生になっていたかも知れない。
今とは違った自分の可能性(未来)や才能(仕事)に出会えていたかも知れない」
…と思った事はありますよね?
まさに『エブエブ』は、それらを斬新な視点から面白く興味深く描いた作品なんです!
私が見ていて笑劇&衝撃で、占い師としても見所満載なシーンがいくつもあったのですが…まずは『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』の物語について紹介したいと思います。
この映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』はなんと、2023年3月13日開催の「第95回アカデミー賞」にて、最高賞となる「作品賞」を受賞しました!
そして、主人公エブリン・ワンを演じたミシェル・ヨーさんが「主演女優賞」を獲得!
なんとアジア系俳優として史上初の受賞であり、アジア系俳優の主演女優賞へのノミネートも今回が初めてだったそうです。
ちなみにアメリカでは2022年に上映された『エブエブ』ですが、映画の内容的に公開前は全く注目されていない映画だったそうです。
この映画を製作したアメリカの映画スタジオ「A24」は2012年に設立された会社で、歴史あるアメリカ映画業界では割りと新しい映画スタジオとの事。
しかし、映画通の中では「クオリティーの高い作品を作る映画スタジオ」と評判が高く、その評判通り本映画『エブエブ』も公開と同時に前代未聞の快進撃を進め、ついには全世界興行収入1億ドルを突破!
これはインディペンデントスタジオ(独立系映画会社)としては異例だそうで、メジャースタジオ級の大ヒットだそうです。
そんな背景と物語の内容、アジア系俳優が中心となって出演している事も含めて、アカデミー賞の作品賞を受賞した事は歴史的快挙と言っても過言ではないでしょう。
そして、これからの新時代を象徴している様にも、占い師の私としては感じております。
Everything Everywhere All At Onceの物語のあらすじ
主人公エブリン・ワンは中国系移民のアメリカ人。
家族で切り盛りしているコインランドリーの経営に悩み、優しいけれど頼りない夫ウェイモンドに対して常に苛立ち、認知症気味で車椅子も欠かせない父親ゴンゴンの介護に疲れ果てている所に、反抗期の娘ジョイが連れて来た恋人はまさかの女の子!
…といった具合に、エブリンは常に悩みとトラブル盛り沢山の毎日に辟易しています。
そんなある日、経営しているコインランドリーに監査が入ってしまったので国税庁に出向かなければならず、エブリンは夫と父を連れて、厳格で嫌味っぽい担当監査官であるディアドラの元へ向かったのですが…。
全ては夫ウェイモンドの奇妙な行動から始まりました。
国税庁に着くなり早速エレベーターに乗ったエブリン達ですが、エレベーター内に入った途端、ウェイモンドがいきなりウェストポーチに入れていた折り畳み傘を開く。
そして、まるで人が変わったかの様に精悍な顔つきで「エブリン…君の命が危ない!監査官ディアドラに気をつけろ!彼女は君の命を狙っている敵だ。彼女の所へ行って危なくなったら『これ』をするんだ!」と、突然言い出します。
切羽詰まった様子でエブリンに紙を手渡すウェイモンド。
手渡された紙には『1.履いている靴を脱ぎ、左右逆に履き直す…etc』といった意味不明なメモが書かれていました。
普段と様子が違う夫に若干、戸惑いつつも監査の説明前でイライラしてるエブリンは、いつもの茶目っ気ある夫の冗談だと思い呆れます。
そんなエブリンを余所に、ウェイモンドは開いていた折り畳み傘を閉じてウェストポーチに入れ直すと、元の温厚な顔つきに戻り「どうしたの?早く行こうよ」と呑気そうに担当監査官ディアドラの元へ向かって行きました。
厳格で嫌味っぽい国税庁の担当監査官ディアドラ
担当監査官ディアドラから経費について厳しい追及を受けるエブリン。
中国からアメリカへ移住して何年も経ちますが、厳格なディアドラが話す税金の専門用語は相変わらずさっぱり分かりません。
通訳係を務めるはずだった娘のジョイとは、彼女が連れて来た恋人の件で喧嘩してしまい、結局ジョイの助力は得られませんでした。
通訳係の娘を連れて来なかった件についても、ディアドラから詰め寄られてしまい、誰かの手助けを受けたいエブリンですが…。
相変わらず夫のウェイモンドはいつも通り頼りなく、ディアドラに対して媚びている(様にしか見えない態度)ばかりで、つくづく夫に嫌気が差します。
常に誰にも頼る事が出来ず、全て自分一人で何とかして生きて行かないといけない毎日に、エブリンの心は限界寸前でした…。
厳しい追及を続けるディアドラに対して成す術が無くてピンチのエブリンですが、ふと手元に目を向けると『1.履いている靴を脱ぎ、左右逆に履き直す…etc』と書かれた紙に目が留まります。
おそらく普段のエブリンなら、こんなバカげた動作はしないはずですが精神的に限界寸前だったエブリンは、何気なくメモに書かれた手順を実行したところ…。
急に気が遠くなったと思った途端に、様々な場所に居る自分の映像が走馬灯の様に頭の中に流れ出したのです…!
ほんの一瞬の出来事に訳が分からず困惑していると、いつの間にか税務署内の用具室にワープ!
目の前にはエブリンの両肩を力強く掴み、精悍な顔つきをした夫ウェイモンドの姿があり、彼が話始めようとしますが、次の瞬間…。
「どうしたんですか、ワンさん?」と呼ばれて我に返るエブリン。
目の前には相変わらず厳しい目付きをした監査官ディアドラの姿があります。
何が起こっているのか夫に問い詰めますが「どうしたの?」と、こちらは先程と違って普段通りの温厚な顔をした夫ウェイモンドの姿。
「…何でもありません」と言ってディアドラと話を続けようとするエブリンですが、また気が遠くなって目の前の景色が回り出すと…再び『意識』がワープ!
そこには、まるで身を隠す様に税務署内の用具室に居る、精悍な顔つきをした夫ウェイモンドが必死にエブリンの名前を呼んでいました。
そして彼は「これが『バース・ジャンプ』だ」と言い、まるでエレベーター内で会話をしていた時の続きの如く、衝撃的な話をし始めたのです…!!
僕は君の夫じゃない、別の宇宙から来た僕だ
「僕は君の夫じゃない。平行世界移動を使って、『別の宇宙』から来た僕だ。
他の世界はすでにカオスに包まれて危険な状態で消滅した世界もある。
僕が元々居る世界も危機的状況に陥っている。
このカオスを引き起こしているのは『ジョブ・トゥパキ』だ。
天才的な若きバース・ジャンプの使い手で、あらゆる世界に存在している。
彼女は様々な平行世界に接続し続けて無限の知識と力を得た。
しかし、バース・ジャンプ能力をより強化する過程で精神に異常をきたし、今や破壊衝動に苛まれて全宇宙にカオスをもたらそうとしている。
全宇宙にカオスをもたらす巨悪ジョブ・トゥパキ
ジョブ・トゥパキの正体は…娘のジョイだ。
そしてジョイが無邪気な破壊者ジョブ・トゥパキになってしまった原因を生み出してしまったのは…平行世界の君なんだ。
ジョブ・トゥパキを倒す事が出来るのは…エブリン、君だけだ。
何故ならジョブ・トゥパキと同様に、君もあらゆる世界に存在している。
他の世界の君は非常に優秀で意志の強い人だったが…すでに全員ジョブ・トゥパキに殺されてしまった。
だからもう『この世界の君』しか全宇宙を救えないんだ。
数多の平行世界の中で、最も最低な君しか出来ない事
君は僕が今まで出会ってきた『平行世界のエブリン』の中でも『最も最低な君』だ。
この世界の君は(本当は様々な才能があるはずなのに)何事も中途半端ですぐに諦めるから、何も成す事が出来なかった。
だけど『最低で何も無いという事は、あらゆる可能性を生み出せる』という事でもある。
だから、この世界の君がジョブ・トゥパキを倒すんだ!」
馬鹿らしい行動が、最強の平行世界へ行けるコツ
平行世界から来た頼りがいのある夫ウェイモンドから、次々と衝撃的な話を聞かされて困惑するばかりで、全く闘う気の無いエブリン。
しかし先程エブリンが行った最初の平行世界移動がきっかけで、目の前(この世界線)の監査官ディアドラもバース・ジャンプをし始めました!
それだけではなく騒ぎを聞きつけ駆け付けた警察官達に加えて、経営してるコインランドリーの常連客達までもが次々と変態的行動を取り始めてバース・ジャンプ!
皆ジョブ・トゥパキに操られながらエブリンに対して一斉に襲い掛かって来たのです…!
仕方なくウェイモンドの指示に従い、大困惑しながらも何とか2回目の平行世界移動に成功!
その時に見た景色は、こんな世界のエブリンでした。
輝かしい自分を知ったが故の絶望
この世界のエブリンは、ウェイモンドと結婚してアメリカに移住する事を選ばず、故郷の中国にある山に籠って、カンフーの達人である師匠の元で特訓を受けた後、ちょっとした事がきっかけでアクションスターになり、華々しく世界中を駆け回っていました。
そんなスターになっている世界の自分を知り、思わず絶望して現実逃避してしまいそうになるエブリン。
どうしたって「もしあの時、あの場所で、あれを選択していたら今とは違った人生になっていたかも知れない。今とは違った自分の可能性(未来)や才能(仕事)に出会えていたかも知れない」と思い、泣き崩れてしまう。
平凡で問題ばかりの日々しか過ごせなかった自分だからこそ、輝かしい世界の自分と比べてしまい「この世界に留まりたい!」と強く願ってしまう。
そんな心の弱さを露呈するエブリンに対して、頼りがいのある方の夫ウェイモンドは厳しい表情で助言します。
「別の世界の自分自身に感情移入してしまうと、この世界の君の意識が飲み込まれて消えてしまう!あくまで技術を使う事だけに集中するんだ!」
平行世界の技術だけに接続して闘え
頼りがいのある方の夫ウェイモンドから、平行世界移動の奇妙なコツと奥深い心得を伝授されながら、次々に別の世界の自分が持っている技術に接続し続けて、襲い掛かって来る顔馴染みの敵達を倒して行くエブリン。
闘い始めは迷いが多く弱かったエブリンですが、平行世界への接続回数に比例するかの如く、次第に相手を攻撃する事への躊躇も無くなり、まるで心までもが武装した様に強くなって行きます。
そして、ついにバースジャンプの使い手であり無邪気な破壊者ジョブ・トゥパキが接続された娘ジョイとも遭遇!
あらゆる平行世界を経験した果てに辿り着くものとは
国税庁のオフィスを起点に、お互いに夥しい数の平行世界移動を繰り広げるエブリンと、ジョブ・トゥパキこと娘のジョイ。
戦いの舞台は時には日本の富士山、またある時には中国の山奥、果てには『指がソーセージの様に長くて柔らかい大きな手を持つ進化を遂げた人類の世界』にワープしたり、『あらゆる生物が誕生せず、空と岩しか存在しない地球』までを舞台に移して、激しい戦闘を繰り広げる二人。
きっかけは普通の日常的な出来事を起点に始まりましたが、果たしてこの異次元の親子喧嘩の結末はどうなるのか?
あらゆる平行世界を行き来し、様々な自分の未来や可能性を目の当たりにした平凡な主婦エブリンが、最終的に誰と一緒に居たいと願い、どんな力を求めたのか…。
続きはぜひ劇場で視聴してみて下さい。
ここまで読んで頂いた上で実際に皆さんに映画を見て確かめて欲しい点がいくつかあります。
個人的には以下4点に注目して、途中で退席せず最後まで映画を見て頂くのがおすすめです。
- 「娘のジョイがバースジャンプの使い手で無邪気な破壊者ジョブ・トゥパキになってしまった原因が平行世界のエブリンにある」と、平行世界の夫ウェイモンドは言うが他の世界線のエブリンは一体、娘に何をしたのか?
- ジョブ・トゥパキ=ジョイは何故あらゆる世界の母エブリンを狙い、殺めてしまったのか。娘であるジョブ・トゥパキ=ジョイが母エブリンに求めたものとは何か?
- エブリンにとって厳格で嫌味っぽい監査官ディアドラは嫌いで苦手な人物。ディアドラもエブリンに対して辛く当たってしまうが何故なのか。実はこの『因果』は平行世界の二人の関係性とリンクしているかも?
- 夫のウェイモンドはいつも頼りなくて優しさだけが取り柄で、たとえ敵意を向けて来る相手でも親切に振る舞う。そんな弱々しい夫に対して妻エブリンは苛立つ。しかし、ウェイモンド行う『親切』には誰よりも強い信念が隠されていた。その『親切とは何か』を知るか知らないかで、最悪な未来と最高の未来の分岐点になるかも?
「途中で退席せず」と書きましたが、この映画は本当に脚本もですが演出も凄いんです。
上記で書いた通り、映画の中で本当に「最悪な未来と最高の未来に分岐する」シーンがありまして…。
せっかちで初見な人だと思わず退席しようとしてしまうかも知れない場面があるので、エンドロールが終わるまで視聴するのがおすすめです。
ちなみに当初はこんなに長文で物語の流れを書くつもりはありませんでした。
ただ、試写会で映画を見終わった後にパンフレットを隅々まで読み直したり、Yahoo!ニュース等に上がっていた『エブエブ』の予告記事等も読んだのですが、正直に言って簡略化された文章からはどんな物語なのか理解出来なかったんです;
それと同時に「この映画の場合は、ある程度のところまでネタバレしないと話の面白さが理解出来ないし、具体的なシーンを用いりながら用語説明もした方が絶対面白い。そうした方が興味を持ってくれる人も増えるんじゃないか」と思ったので頑張って書いてみました。
Everything Everywhere All At Once の笑劇
大分ストーリー紹介が長くなってしまいましたが、次は私が『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』を見て、衝撃&笑劇満載で見所だったるシーンについても紹介したいと思います。
映画を見てる最中、最初に私が「この映画やばい!凄い!」と興奮したシーンが主人公の夫ウェイモンドの、この場面です。
マルチ・バーズから来た夫の奇行と戦闘シーンがやばい!
『リップクリームを食べる』という奇行に走った直後、可愛らしい豚さん人形着きの古びたウエストポーチをヌンチャクの様に武器にして闘う、平行世界から来た夫ウェイモンドの切れ味抜群のカンフーアクションが凄い!
夫のウェイモンド・ワンを演じた俳優のキー・ホイ・クァンさんですが、2023年3月13日に開催された「第95回アカデミー賞」にて「助演男優賞」を受賞されました(アジア系俳優の受賞は史上2回目だそうで38年ぶりの快挙だそう)
個人的には主人公エブリンを演じたミシェル・ヨーさんもそうですが、この映画で繰り広げられたアクションシーンは絶対に受賞に影響してるでしょ!と思っています。
それくらい、この映画のアクションは凄かったし、どの俳優さんも各キャラクターの本世界での姿と平行世界から来た時の姿の演じ分けが凄く自然で上手かったです。
なお厳格で嫌味な監査官ディアドラを演じたジェイミー・リー・カーティスさんも「第95回アカデミー賞」にて「助演女優賞」を受賞!
映画内ではディアドラも、なかなか味わい深いキャラクターでした。
マルチ・バーズから来たモブキャラ達の蛮行ばんこう戦闘シーンの癖が強い!
かと思えば、たまに挟まれる下ネタの角度もぶっ飛んでまして、特に戦闘力高い男性警官の下半身にがっつりモザイク掛かりながら闘う姿(『お尻の穴にトロフィーをぶっ刺す』という蛮行で攻撃力UP)という映画は…滅多に見られるものではありません!笑
そしてコインランドリーの常連客であるお姉さんも平行世界移動した途端に、可愛い小型の愛犬をリードに繋ぎながらも投球の様にブンブンぶん回して闘う女に豹変するのも凄かった!そして犬も闘志満々で強い!笑
さらにカオスなのが、まるで『レミーのおいしいレストラン』を彷彿とさせる様なキャラクターで、常にアライグマを頭に乗せている料理人チャド。
主人公エブリンはある平行世界では立派なレストランに勤める料理人をしており、チャドはエブリンの同僚です。
ただ奇妙な事に彼は相棒のアライグマに自身の髪を掴んで自分を操作してもらわないと、美味い料理が作れないヘタレ料理人でした。
そんな彼ですが、もちろん彼も平行世界移動した途端にエブリンを襲ってきます。アライグマに操作されながら!笑
…こんな感じで、基本的にはカオス満載のコメディ・アクション・エンターテイメント要素を前面に出しつつ、根本には抽象的だけど誰もが自分の人生について考えさせられる要素も盛り込まれた映画となっています。
脳内霊視とはマルチバース・ジャンプだった!?
ちなみに占い師の私的には「突飛な発想(閃きや霊感など)を元に、普通の日常の中に在る物事を利用し、自らの意識を変えて(違うマルチバースの自分に接続して)、新たな可能性を切り拓く(未来を変えて行く)」というのが、私自身の占いに対する鑑定感と通ずるものがあって興味深かったです。
また、映画を見てる最中に思わず「これ、私が鑑定中に脳内霊視してる時の感覚というか、まるでその時の姿を映像化してるみたい」と興奮した場面がありまして、それが以下の画像になります。
こちらは主人公エブリンが初めて平行世界移動した時の場面です。
主人公エブリンの姿が三つに分かれて重なる様に映る描写(平行世界を意識出来た瞬間)がありますが、このシーンがまるで占い鑑定をしている時の、私の脳内霊視の様子を表している様に感じたのです。
何と言うか、今ここに居る自分を起点(この世界に存在して意識出来ている自身であり、平行世界の分岐点の中心)に「脳内で視えている現実化(平行世界移動)する可能性が最も高い世界①」「同様に可能性が高めの世界②」「可能性が低い世界③」が脳内で重なって視えるというか体感するというか…。
上手く説明出来ていないかも知れませんが、とにかく、そんな感覚なのです。
ちなみに、パラレルワールド・タロットの時も同じ感覚です。
パラレルワールド・タロットについてはリンク先の記事をお読み頂ければと思いますが、端的に言うとタロットカードという『鏡』に、今の自分が意識出来る範囲に在る『パラレルワールドを映す』といった感じでしょうか。
私が体験した、ちょっぴり怖い2つの平行世界移動の話
- 最初の平行移動体験
時期:2014年の夏頃
場所:新宿の占い館
状況:占い鑑定中
詳細:以下に記載
客足が少ない昼間の待機中に、暇すぎて思わず転寝してしまった私。
そんな微睡みの中だが鑑定室内の内線電話が鳴った事で、瞬時に自分に鑑定依頼が入った事を理解し、お客様が待つ受付のロビーまで行った。
鑑定室へ案内したお客様は新規の方で20代半ば位の女性客Aさん。職業は看護師だそう。
メモ用紙に名前と生年月日を書いてもらい相談内容を伺う。
「職場恋愛です。務めている職場に好きな彼がいまして、出会ったのは3年前位で彼は医者なんです。
それで彼と一緒に仕事に取り組む事が多いのもあって仲良くなり、最近は仕事終わりやプライベートでもご飯を食べに行く様にもなりました。
ただ…彼は社交的な性格で誰に対しても基本的には同じ様に接するんです。
なので、なかなか彼の気持ちが見えないというか、自分に対して恋愛感情を持ってくれているのか分からなくて不安なんです」と仰せ。
…ここまで話を聞いた途端、鑑定中にも関わらず急に「猛烈な眠気」に襲われてしまう私。
転寝していた際の眠気を引きずってしまってるのかは分からないが、その際にほんの一瞬、目の前に居るAさんの顔が二重にぼやけた(様な気がする)。
強烈な眠気で頭がぼんやりするが何とか意識を保ち「えっと、では『3年前に職場で出会った医者の彼のAさんに対する気持ちを知りたい』という事でしょうかね?」とAさんに確認したところ…。
突然Aさんが「先生、何で彼が医者だって分かったんですか?」と困惑し出したので「…えっ、今Aさんが仰られましたよね?」と答えたところ「私まだ、それ言ってないです、『彼が医者で3年前に出会った事』は、まだ言っていません…。そこ以外はお話しましたが…!」と驚愕するAさん。
私は訳が分からず唖然としながらも謝ったところ、Aさんは「大丈夫です。こんな事は初めてで心臓が止まりそうなくらい驚いただけなので!霊感占いってこんな感じなんですね」と喜ばれていた事もあり、その後は無事に鑑定終了した。
考察:猛烈な眠気が平行世界移動の合図?
おそらくAさんの相談内容を聞いている最中に起きた「猛烈な眠気」がほんの少し僅かに違う平行世界移動した合図だったのかも知れない。
ちなみに私にとってこの出来事が「平行世界は本当にあるのかも知れない」と感じ始めた最初のきっかけでもある。 - 二回目の平行移動体験
時期:2017年の冬
場所:新宿の占い館
状況:占い鑑定中
詳細:以下に記載
男性客Bさんは40代前半で初鑑定は春頃だった。
Bさんの身の上話も含めて相談内容を聞いたところ「子供の頃から憧れていた駅員になるという夢を叶えたBさんは鉄道会社に勤務する駅員。
職場に片思いをしている女性がおり、Bさんにとって彼女は理想のタイプだそう。
しかし彼女とは業務上で関わるのみで、しかも彼女は別の同僚男性Cに好意がある様子。
それでも恋愛に発展する可能性があるならアプローチしたい」との事。
初鑑定以降、Bさんは月3回程(週1日ペース)で来店して下さる常連客となった。
僭越ながら私の占いも役立っている様で、片思いの彼女とも夏~冬にかけて少しづつ仲が深まり、クリスマス前にはデート(ご本に曰くお茶)の約束まで取り付けた。
なお、この頃には彼女が好意を寄せていた同僚男性Cは担当業務が変わったそうで、Bさんや彼女と関わる機会は殆ど無くなったらしい。
ここで話が変わる上に私自身の恋話も挟んで恐縮だが、ちょうど当時の私も春頃に恋人が出来た。
相手は私にとって理想的な人で、Bさんの初鑑定より数ヶ月前に出会った人だった。
不思議な事に「私自身の恋愛が上手く行っているとBさんの片思いも進展する」といった現象がよく起きていた。
(自分のエネルギーの波動と相手の波動がリンクすると、こういった現象は割とある)
そんな事もあり、Bさんと話した内容は印象的な事も多かったので、よく覚えていた。
だからこそ以下に書く出来事が起きた時は私自身もショックだったし、未だに驚愕している。
先にBさんのデート結果について書くが、デートは中止になった。
後日いつも通り職場で会ったが、何故か急に彼女はBさんとの接触を控える様になったとの事。
そして数日後、他の同僚から聞いた噂話だが、なんと彼女と同僚男性Cが付き合い始めたらしい。
ちなみに時を同じくして、私も失恋した。私の場合はお茶デートは出来た。
しかし、帰り際に「好きな人が出来た」と話を切り出されて別れに至った。
精神的なショックが大きかった事もあり、自宅に着くなり眠気を伴う眩暈がしたので横になったが、2~3時間程は頭の中がフワフワ回り続けるというか、意識が揺らめく感覚だった。
そういう経緯もあり、私も失恋ショック状態ではあるが、Bさんはまだ恋を諦めたくないと仰せなので、私は「彼女とは同じ職場な訳だし、きっとまだチャンスはありますよ。確かBさんは鉄道会社にお勤めされてますよね。彼女も鉄道会社に入社するくらい電車好きだから、また趣味的な話とか出来ると良いですよね」と言ったところ…。
「先生、何を言っているんですか?僕、鉄道会社に勤めてませんよ。彼女とは同じ職場だけど、僕も彼女もC君も普通の会社員です」と話すBさん。
「…え?初めて鑑定に来た時に『僕、鉄道会社に勤めていて駅員してます』って話してくれたじゃないですか」と返答する私。
するとBさんは「それは僕が子供の頃になりたかった夢ですよね。先生に話した覚えは無いんですが…。まあ鉄道は今でも好きだから、休みの日はよく色んな電車に乗りに行きますけどね」と仰せで、私は絶句するしかなかった。
驚きのあまり改めてBさんの状況を伺ったところ、上記以外については私の記憶とほぼ一致していた。
なので腑に落ちないながらも、その場は私の記憶違いという事にして話を納め、その後は問題なく鑑定終了した。
考察:精神的ショックが引き金で、夢や理想を叶えた世界線→叶わなかった世界線に意識が移動?
1回目と同様に平行世界移動した合図は、おそらく「眠気を伴う眩暈」と「意識が揺らめく感覚」だったのだと思う。
ただ、1回目との大きな違いは「ネガティブな精神的ショック」があった事。
だから「夢や理想を叶えた世界線」→「それらが叶わなかった世界線」に意識が移動したのだと思う…と言うよりも、私自身はそう体感している。
…この二つの体験は私にとっては真実である。
ただ、この話が真実であると信じるのか、それとも信じないかは、もちろんあなた次第だ。
Everything Everywhere All At Once のテーマ
先程も書きましたが、映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』は、カオス満載のコメディ(きわどい下ネタあり)・アクション・エンターテイメント要素を全面に出しつつ、根本には抽象的ですが「誰もが自分の人生について考えさせられる」となっています。
そんな訳で以下は私がこの映画を見て、占い師として感じ取ったこの映画のテーマやメッセージ性を書いてみました。
…だいぶ長文になってしまいましたが、この映画を見て私が感じた内容は以上です。
1万3千文字を超える長文となってしまいましたが、最後までお読み頂きありがとうございました!
写真引用元:https://gaga.ne.jp/eeaao/
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