※この記事は2016年に旧アメブロで執筆した内容を加筆修正した記事です。
こんにちは、占い師の弥々です。
今日は命術(生年月日を使う占い)の一つであり、
一応、私の命術系の補助占術でもある、東洋系占術「宿曜占星術」についてのお話です。
私が宿曜占星術を知ったきっかけ
いきなりですが、上の写真の丸い物…これが何か分かるでしょうか?
こちらは「宿曜占星術」という占いで使用する「宿曜盤」です。
実は私、占い師になってからずっと西洋・東洋問わず様々な命術を調べて勉強していたのですが…なかなか自分の感覚に合った命術は見付かりませんでした。
そんな中で私が宿曜占星術を最初に知ったのは、この手の平サイズで可愛いオリジナルデザインの宿曜盤を制作してくれた、グラフィックデザイナーである友人との出会いがきっかけでした。
オリジナル宿曜盤の制作者と出会った経緯
この人はとても器用な人で、ホームページ制作やデザインの仕事以外にも、事業立案・商品企画・各種プランニング・店舗や各施設のプロデュース・内装プランニング・施工管理・店舗運営・経営コンサルティングといった、実に様々な仕事を手掛ける方でした。
自営業だった事もありますが、友人いわく「まあ所謂、何でも屋だよね」と話していたのが個人的には強く印象に残っています。そんな風に様々な仕事を手掛けていた人なので、会社の社長といった知り合いも多く、彼が占いと縁が出来たのも、知り合いの社長が出店した占いブースの店舗デザインや運営・コンサルティング等を頼まれたからとの事。そして、その占いブースで私とも出会いました。
もともと占いに興味はなかったそうですが、占いブースの運営に携わる内に占いに興味を持ち始め、占いブースに所属していた占い師から「宿曜占星術」というマイナー占術がある事を教わり、試しに勉強してみたら面白くてハマって、宿曜盤や本命早見表を自分でデザイン・制作したそうです。
オリジナル宿曜盤を制作してもらった経緯
そんな経緯でグラフィックデザイナーの友人とは、意気投合してプライベートも含めて交流が進み、占いブース閉店後も時々会っていました。
そんな中である日、友人から「特別にプラスチック版の代金だけで宿曜盤を作ってあげるから、宿曜も勉強してみなよ」と勧められたのです。私としては思ってもみなかった展開だったので、お言葉に甘えて制作を依頼し、宿曜盤を作ってもらった次第です。
…そんな偶然が重なって手元に宿曜盤が届いた事もあり、何とな~く宿曜に縁を感じて、宿曜の本も買って勉強し始めました。
独学派な初心者向け!宿曜占星術の習得にオススメな書籍3冊!
以下で紹介する書籍以外の本も、今までに何冊かは見た事がありますが「宿曜占星術の全体像を把握したい」という要望に応えられる本はありませんでした。
そんな中でも、以下の3冊は概要や全体像を掴むには良い本だと私は思っています。ご参考になりましたら幸いです!
「オリエンタル占星術」
こちらの書籍は「オリエンタル占星術」というタイトルではありますが、中身は宿曜経をベースに、起源が同じのインド占星術と西洋占星術のニュアンスを、分かりやすい形で加えた「現代版 宿曜占星術」といった書籍です。
まずは各宿の性格や相性を現代的な感覚で詳しく知りたい方にはオススメです。 四柱推命などもそうですが、東洋系占術は難しい言葉や古風な言い回しが多いので、その様な言葉の壁に挫折しがちな人には、宿曜の入門編としては良いかも知れません。
「増補版 秘伝 密教宿曜占星術」
こちらの書籍は「宿曜占星術の第一人者による決定版!」と謳っている通り、「この一冊があれば宿曜占星術を習得出来る!」と言っても過言ではない本です。
かなり詳細な本で、宿曜の歴史や各宿の性格・運命傾向の詳細な説明はもちろん、年運を占う方法がない宿曜の弱点をカバーする「九曜流年法」の占い方も記載。
東洋系占術特有の難しい言葉や古風な言い回しは、一見ありそうなのですが、よく読んでみると、意外と難しい用語や言い回しは多くない様に感じます。
一般的な書店でも購入出来る事も踏まえて、個人的には一番オススメの書籍です!
秘伝 密教宿曜占星術
こちらの書籍は本のタイトルを見れば分かる通り、先程の「増補版 秘伝 密教宿曜占星術」の基となった書籍。
この本は書店で立ち読みした事はありまして、宿曜の概要を知るにはオススメです。
…ただ、この本を買うなら先程の増補版を購入した方が長期的に使えると思います。
陰陽道系の師匠と出会い、ますます宿曜との縁を感じる
そうして宿曜盤を入手後、宿曜盤の制作者の友人とは自然と疎遠になって行きましたが、それと同時に新宿の占い館に所属し始めました。
その中で(怪しい表現で申し訳ないですが)、運命的とも言える霊的体験が私の身に起きまして、その霊的なモノを私自身の力で対処する必要性があったけれど…当時の私は霊的分野の知識や技術は皆無でした。
そこで、私の身に起きた事を最初に見抜いた陰陽道家系の霊能者(というより退魔師の様な術者)の師匠から、対処法を学ぶ事になり、偶発的に師弟関係になった次第です。そこで、また不思議だったのが師匠も占術の一つに宿曜占星術を使っていたのです…!
そんな事も相まって、より宿曜との縁を感じて、これを機にもっと宿曜を勉強してみようと思い、勉強し直している次第です。
占い師 弥々が簡単解説!宿曜占星術とは
宿曜占星術とは(インド→中国→日本を経て伝わり独自進化した)インド占星術をベースにした月の周期で占う日本の命術。個人の性格や能力はもちろん、吉凶となる日を占ったり、対人関係の相性を見る際に威力を発揮する占術です。ただ、私的には相性と言うよりは魂のパワーバランスと捉えています。
そんな宿曜占星術こと宿曜経を日本に伝え広めたのは弘法大師の空海で、当時の政治の判断基準として重宝されていた「陰陽道」と並び、社会的地位を確立していた占いでもあります。
その後の時代でも秘かに使用されており、とくに戦国時代では滅亡させたい相手に対して、惹かれる力も強いが破壊作用も強い『安壊の関係』にあたる人間を妃に出す等して送り込み、人間関係に波乱を起こさせて内部崩壊させたり、弱った隙に戦を仕掛ける…という様に「占術」ならぬ「戦術」として使用されてきた歴史ある占いです。
ネットで調べれば出てきますが、織田信長は宿曜を戦に用いて天下取りを行ったとか、逆に江戸幕府の時代は宿曜の的中率の高さ故に封印したといった説があります。
元々、宿曜占術は密教というだけあって歴史的資料が少ないだけではなく、戦国時代の頃に宿曜経の正式な口伝伝承者が途切れてしまったらしく、一度は全滅した占術とも言われているそう。
個人的には平安~江戸時代辺りの宿曜と現代の宿曜では、けっこう毛色が違うのではないかと、ただの霊感ですが、そう感じています。
多分、平安~江戸辺りの宿曜は何と言うか…もっと激烈な占術というか…本当に魂のパワーバランスや縁を操る、呪術的な要素が強かった占術なのではないかと肌感覚ではそう思います。笑
それでは、今日はこの辺で♪
コメント